社会福祉法人の元理事長を逮捕 資金から4400万円着服か 警視庁

逮捕されたのは、墨田区にある社会福祉法人「寿老福祉会」の元理事長、藤井諭容疑者（61）です。

警視庁によりますと、おととし4月、社会福祉法人の職員に指示して法人の口座から自分が管理する口座などに4400万円を振り込ませて着服したとして、業務上横領の疑いが持たれています。

警視庁は認否を明らかにしていません。

この法人は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けたとして、この時期に独立行政法人「福祉医療機構」から5500万円の融資を受けていて、元理事長は、この融資金を着服したとみられるということです。

着服した金は、自身が役員を務める会社の借金の返済などに充てていたとみられ、警視庁は理事長在任中に合わせておよそ8000万円を着服したとみて詳しく調べています。

元理事長は、福岡県にある別の社会福祉法人の役員選任をめぐって贈賄の罪などで逮捕・起訴されていました。